不要不急の胆力 2020.9.8
2020年 09月 08日
朝晩は少しだけですが秋めいてきました。
近頃はコロナ禍も少々落ち着いたようです。以前、外出自粛の宣言が出ていたころは営業することにいささか悩みました。
店は繁華街から少し離れた交通の不便な住宅街にあり、おまけにギャラリーという「不要不急」な業種のため、常日頃から来客も思いのほか少なく十分「三密」を避けることができるとおもっています。だから入り口に消毒液などを完備し営業を続けています。が、緊急事態宣言が出され、外出自粛が求められている昨今、後ろめたい気持にもなります。
それにしても、時に、おいでになるお客様の中には「美しいものを見たり、作品に囲まれて時を過ごすと、とっても和むわ。寄せていただいてよかった。気分が落ち着きました。」と話してくださる人。
「着いたとき,さとうの駐車場に車が三台もあったので車の出るのを待って入ってきたのよ」と、自ら三密を心がけて店にお入りになるお客様などがありとても感激しました。
こういった温かいコミュニケーションができるのも店を開いていたおかげだとうれしく思うと同時に勇気もわいてきました。感性を豊かにすることであたたかい人間関係もはぐくまれるのは確かなようです。
コロナウイルス感染拡大がやがて収束しても、当分の間、その後遺症も続くことでしょう。コロナウイルスと闘う医療が崩壊しないか、人々の暮らしの保証は、など多くの問題が山積している中で、人々が幸せを感じる社会となるための、八十五歳の老人の胆力も時に必要でなかろうかと思うのでした。
一日も早い終息を心から祈っています。
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