生ききる 2021.12.3.
2021年 12月 03日
二十六年も続けているギャラリーで作家の作品を通して、常日頃から感性の豊かさを大切に育みましょうと言い続けてきた私。ちかごろすっかり老いて、若い時のように活発に動けなく、制約が多く、ともすれば、若かった時のように活躍することができなくなり、これではギャラリーを続けることはむつかしいかもと、沈みがちでした。
多少くたびれていてもしっかりと咲ききっている花。この健気な花のようにあきらめることなく私も私のやり方で私らしく生ききることが大切と、背中を押されたような気がして、気持ちが明るくもなりました。
古民家とまではいかなくても昭和の和風建築の、畳の座敷あり、土間在りの雰囲気のあるたたずまいの中で、オーナーお手製の「あんこ」とお茶でくつろぎながらじっくりと作品と向き合い、作家の情熱を見届ける。
「買う」「買わない」はさておいて、ギャラリーを遊びの空間、憩いの空間として楽しんでいただく。作家さんのほうも展示会を通して売り上げだけでなく何か得るものがある。
そんな個性豊かな理想のギャラリーにしてみましょうとひそかに情熱が燃え始めたようです。
そしてやがて自分らしく生ききることの美しさ、楽しさをしみじみ味える日が来ることでしょう。